国保運協庄内研修会

10時半、三川町中央公民館にて開催の庄内地区国民健康保険運営協議会連絡会委員研修会に出席。庄内2市3町の委員及び担当職員が一同に会して、1年に1度の研修会ですが、今日は午前中山形県国保運営協議会金子専門員の「医療費分析に関する一つの考察」と題したご講演、昼食を挟んで午後は、各市町の現状報告と情報交換、そして、元山口県柳井市長で現在国民健康保険中央会顧問河内山哲朗氏の「医療制度改革の動向と今後の市町村国保の行方」と題したご講演を拝聴いたしました。河内山先生は、本日山口県からわざわざお出で下さったもので、羽田から庄内空港に向かっている時間帯には、庄内で雷と豪雨に見舞われながらも、何とか無事に到着頂いたものです。印象的なお話しは、お医者さんが余りにも細分化、専門化されたなかで、超高齢化社会の医療を担う「総合的医師の育成が急務である」と言うお考え。あるいは「今後の国保運営においては、収納は市町村が担当、財政単位は広域化(県単位程度)すべき」とのご認識でした。まだまだ国民健康保険行政では素人に近い私でも、何となく理解できるお考えをお示し頂いたと思います。そして、高齢者の方々が元気を失う原因については、①所得の喪失(年金など) ②関係性の喪失(退職後の人間関係) ③役割の喪失(様々な役職・地域・家庭での役割を奪わない) ④健康の喪失(まさに病気にならないこと) の4点を挙げての極めてわかりやすいお話で締めくくって下さいました。今後の医療制度、高齢者福祉制度、国民健康保険制度のあり方についての示唆に富んだ本当に貴重な研修をさせて頂きました。

国民健康保険中央会顧問河内山哲朗氏ご講演
国民健康保険中央会顧問河内山哲朗氏ご講演